ユニバーサルデザインフォントってなに?

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先日、キングソフトオンラインショップにて、WPS Office 2の新しいEditionである「Personal Plus」「Standard Plus」を発売開始しました。

通常のPersonal EditionやStandard Editionと何が違うかというと「WPS UD ゴシック」というフォントが搭載されていることです。

「通常のゴシック体と何が違うの?」

「フォントなんてどれも一緒じゃないの?」

と思う方も少なからずいらっしゃるかと思います。

今回は新製品に付属する「WPS UD フォント」についてご紹介していきます!

はじめに

資料作成の際に、「このフォントなんか見づらいな」と思ったことはありますでしょうか?

看板や案内のチラシ、スマホの画面など普段の暮らしの中でも「この文字見づらいな」と思うこともあるかもしれません。

ひとり1台スマホを持つようになってきた現在でも、SNSやメール、Webページから得られる視覚情報の大半は「文字」によって構成されています。

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その文字が読みづらかった場合、あなたはそれ以上の情報を得ようとするでしょうか?

ページをスクロールしても、文字の上を視線がなぞるだけになったり、スクロール自体しなくなることもあるかと思います。

文字の不明瞭さは、コミュニケーションの欠如を起こしうる、致命的な問題となる可能性が非常に高いのです。

ユニバーサルデザインフォント

前回の記事では、「視認性」「可読性」「判読性」の3つのポイントをご紹介しました。

この3つのポイントすべてを抑え、より多くの人にとって見やすく、読みやすいフォントがユニバーサルデザインフォント「UDフォント」となります。

近年では、道路標識やお菓子のパッケージにもユニバーサルデザインフォントが使われています。

また、記憶に新しい東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で使用されていたフォントも、日本のフォントメーカーであるモリサワ社が開発した「東京2020公式フォント」で、ユニバーサルデザインフォントがベースとなっています。

「モリサワ 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会 オフィシャルサポーター契約を締結 ~「フォントデザイン & 開発サービス」カテゴリースポンサーに決定~」
https://www.morisawa.co.jp/about/news/4054

「WPS UD ゴシック」について

WPS UD ゴシックは、モリサワ社のUDフォントをベースにしています。

下記の例では、左側がWindows OSに搭載されている「MSゴシック」、右側が「WPS UD ゴシック」となります。

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MSゴシックの場合、濁点や半濁点が文字に近く、文字が小さい場合に濁点なのか半濁点なのかが分かりづらくなってしまいます。

WPS UD ゴシックであれば小さくなっても誤読が少なくなるように設計されているのです。

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また、英数字の判読性も高く設計されているのが特徴で、各文字に空間をとり、似た数字を区別しやすいようにしています。

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「WPS UD ゴシック」は通常では販売されていないフォントになります。

パソコンの仕様上、ファイル内で使用されているフォントで同じフォントが無い場合、似たフォントに置き換わる仕様のため、相手方に「WPS UD ゴシック」を使用したファイルを送る場合は、フォントが置き換わらないPDFファイルにして送付するとよいでしょう。

まとめ

新発売の「Standard Plus」「Personal Plus」には、通常の日本語フォントに加え「WPS UD ゴシックR」と「WPS UD ゴシックB(Rより若干太め)」の2種類が付属します。

キングソフトオンラインショップ限定販売ですので、家電量販店等では手に入らないEditionです。

興味のある方はぜひ、下記よりお買い求めください!