キングソフト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:馮 達 以下、キングソフト)は、60歳以上の親と18歳未満の子どもを持つ30〜59歳の方110名を対象に、家族まるごとデジタルセキュリティ実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

- 01|60歳以上の親と18歳未満の子を持つ方の40.9%が、何らかのセキュリティトラブルを経験(実害17.3%、ヒヤリハット23.6%)
- 02|子どものセキュリティ被害経験者のうち、「ウイルス感染」が54.2%で最多
- 03|家族のセキュリティ管理で「端末ごとに異なるサービスの更新・管理が面倒」と感じる割合が26.4%
■調査概要
調査名称:家族まるごとデジタルセキュリティ実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年10月7日〜同年10月7日
有効回答:60歳以上の親と18歳未満の子どもを持つ30〜59歳の方110名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「キングソフト株式会社」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.kingsoft.jp/kss/
■4割以上が、「セキュリティトラブル」を経験
「Q1.あなたはこれまでに、パソコンやスマートフォンで何らかのセキュリティトラブルを経験したことはありますか。」(n=110)と質問したところ、「ヒヤリハット(危険を感じたが被害は免れた)を経験したことがある」が23.6%、「実際に被害を受けたことがある」が17.3%という回答となりました。

- 実際に被害を受けたことがある:17.3%
- ヒヤリハット(危険を感じたが被害は免れた)を経験したことがある:23.6%
- 経験したことはない:59.1%
■受けた/受けそうになったセキュリティ被害、「クレジットカード・銀行口座の不正利用があった/されそうになった」が35.6%で最多
Q1で「実際に被害を受けたことがある」「ヒヤリハット(危険を感じたが被害は免れた)を経験したことがある」と回答した方に、「Q2.あなたがこれまでに受けた/受けそうになった、パソコンやスマートフォンでのセキュリティ被害を教えてください。(複数回答)」(n=45)と質問したところ、「クレジットカード・銀行口座の不正利用があった/されそうになった」が:35.6%、「身に覚えのない請求・購入履歴があった/作られそうになった」が28.9%という回答となりました。

- クレジットカード・銀行口座の不正利用があった/されそうになった:35.6%
- 身に覚えのない請求・購入履歴があった/作られそうになった:28.9%
- ウイルス・マルウェアに感染した/感染しそうになった:20.0%
- フィッシングサイトに個人情報を入力してしまった/入力しそうになった:17.8%
- 偽サイトで商品を購入し、商品が届かなかった/詐欺に遭いそうになった:13.3%
- 迷惑メール・迷惑電話やSMSが急増した/個人情報を聞き出されそうになった:13.3%
- 偽の警告画面・サポート詐欺に遭遇した/騙されそうになった:13.3%
- メール・SNSアカウントが乗っ取られた/不正アクセスされそうになった:8.9%
- 広告からいかにも怪しそうなサイトに誘導された/されそうになった:8.9%
- 動作が極端に遅くなった・フリーズが頻発した/しそうになった:6.7%
- 個人情報が流出した/流出しそうになった:6.7%
- パスワードを盗まれた・不正ログインされた/されそうになった:2.2%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
■約4割の親世代が、「セキュリティトラブル」を経験
「Q3.あなたの親は、これまでに、パソコンやスマートフォンで何らかのセキュリティトラブルを経験したことはありますか。」(n=110)と質問したところ、「ヒヤリハット(危険を感じたが被害は免れた)を経験したことがある」が22.7%、「実際に被害を受けたことがある」が13.6%という回答となりました。

- ヒヤリハット(危険を感じたが被害は免れた)を経験したことがある:22.7%
- 実際に被害を受けたことがある:13.6%
- 経験したことはない:45.5%
- わからない/把握していない:18.2%
■親が経験した/しそうになったセキュリティトラブル、第1位「身に覚えのない請求・購入履歴があった/作られそうになった」
Q3で「実際に被害を受けたことがある」「ヒヤリハット(危険を感じたが被害は免れた)を経験したことがある」と回答した方に、「Q4.あなたの親が経験した/しそうになった、パソコンやスマートフォンでのセキュリティトラブルを教えてください。(複数回答)」(n=40)と質問したところ、「身に覚えのない請求・購入履歴があった/作られそうになった」が30.0%、「クレジットカード・銀行口座の不正利用があった/されそうになった」が27.5%という回答となりました。

- 身に覚えのない請求・購入履歴があった/作られそうになった:30.0%
- クレジットカード・銀行口座の不正利用があった/されそうになった:27.5%
- ウイルス・マルウェアに感染した/感染しそうになった:25.0%
- 偽サイトで商品を購入し、商品が届かなかった/詐欺に遭いそうになった:20.0%
- 迷惑メール・迷惑電話やSMSが急増した/個人情報を聞き出されそうになった:15.0%
- フィッシングサイトに個人情報を入力してしまった/入力しそうになった:12.5%
- メール・SNSアカウントが乗っ取られた/不正アクセスされそうになった:10.0%
- 偽の警告画面・サポート詐欺に遭遇した/騙されそうになった:10.0%
- 動作が極端に遅くなった・フリーズが頻発した/しそうになった:7.5%
- 広告からいかにも怪しそうなサイトに誘導された/されそうになった:5.0%
- 個人情報が流出した/流出しそうになった:2.5%
- パスワードを盗まれた・不正ログインされた/されそうになった:2.5%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:2.5%
■21.8%の子どもが、「セキュリティトラブル」を経験
「Q5.あなたの子どもがこれまでに、パソコンやスマートフォンで何らかのセキュリティ被害にあったことがありますか。」(n=110)と質問したところ、「ヒヤリハット(危険を感じたが被害は免れた)を経験したことがある」が16.4%、「実際に被害を受けたことがある」が5.5%という回答となりました。

- ヒヤリハット(危険を感じたが被害は免れた)を経験したことがある:16.4%
- 実際に被害を受けたことがある:5.5%
- 経験したことはない:65.5%
- わからない/把握していない:12.7%
■子どもがこれまでに受けた/受けそうになったセキュリティ被害、「ウイルスに感染した/感染しそうになった」が54.2%
Q5で「実際に被害を受けたことがある」「ヒヤリハット(危険を感じたが被害は免れた)を経験したことがある」と回答した方に、「Q6.あなたの子どもがこれまでに受けた/受けそうになった、パソコンやスマートフォンでのセキュリティ被害を教えてください。(複数回答)」(n=24)と質問したところ、「ウイルスに感染した/感染しそうになった」が54.2%、「SNSアカウントが乗っ取られた/不正アクセスされそうになった」が29.2%という回答となりました。

- ウイルスに感染した/感染しそうになった:54.2%
- SNSアカウントが乗っ取られた/不正アクセスされそうになった:29.2%
- SNSや動画投稿アプリに個人が特定できる情報や写真を投稿してしまった/しそうになった:25.0%
- 怪しい広告から意図せぬサイトに飛んでしまった/飛びそうになった:12.5%
- 見知らぬ人からのメッセージで騙され、IDやパスワードなどの個人情報を入力してしまった/しそうになった:12.5%
- ゲームのアカウントが乗っ取られたり、ゲーム内のアイテムや通貨をだまし取られた/されそうになった:8.3%
- ゲームアプリやサイトで、親の許可なく高額な課金をしてしまった/しそうになった:8.3%
- チェーンメール(LINE・TikTokを含む)を信じて、友達に広めてしまった/広めそうになった:4.2%
- SNSやオンラインゲームで知り合った見知らぬ人と接触していた/しそうになった:0.0%
- 送った写真や動画が知らないうちに拡散されたり、からかいのネタにされた/されそうになった:0.0%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
■家族のデジタル機器をサポートする上で、負担に感じることは、「端末ごとに異なるセキュリティサービスの更新や管理が面倒なこと」が26.4%で最多
「Q7.家族のデジタル機器をサポートする上で、負担に感じることを教えてください。(上位3つまで回答可)」(n=110)と質問したところ、「端末ごとに異なるセキュリティサービスの更新や管理が面倒なこと」が26.4%、「家族によってデジタルスキルの差が大きく、それぞれに合わせた対応が大変なこと」が21.8%という回答となりました。

- 端末ごとに異なるセキュリティサービスの更新や管理が面倒なこと:26.4%
- 家族によってデジタルスキルの差が大きく、それぞれに合わせた対応が大変なこと:21.8%
- トラブルが起きるたびに相談されて時間を取られること:17.3%
- 遠方に住む家族を直接サポートできないこと:14.5%
- 説明しても理解してもらえず、同じことを何度も聞かれること:12.7%
- セキュリティの重要性を家族に理解してもらえないこと:6.4%
- その他:0.0%
- 特に負担は感じていない:30.9%
- わからない/答えられない:8.2%
■自身とご家族のセキュリティ対策について、スマートフォン・パソコンは半数以上が対策済み、家族の対策状況の把握不足も課題に
「Q8.あなたは、ご自身とご家族のデジタル機器(パソコン、スマートフォン、タブレット)のセキュリティ対策をどのように行っていますか。(マトリクスマルチ・上位3つまで選択可)」と質問したところ、スマートフォン(n=110)、パソコン(n=110)は、「自分の機器にセキュリティサービスを入れている」が5割を超える一方で、「家族の対策状況を把握していない」という回答もそれぞれ約4分の1を占める結果となりました。

<スマートフォン(n=110)>
- 自分の機器にセキュリティサービスを入れている:53.6%
- 家族の機器にセキュリティサービスを入れている:21.8%
- 自分も家族も含めて、セキュリティサービスは入れていない:17.3%
- 家族の対策状況を把握していない:24.5%
<パソコン(n=110)>
- 自分の機器にセキュリティサービスを入れている:52.7%
- 家族の機器にセキュリティサービスを入れている:20.0%
- 自分も家族も含めて、セキュリティサービスは入れていない:14.5%
- 家族の対策状況を把握していない:25.5%
<タブレット(n=110)>
- 自分の機器にセキュリティサービスを入れている:30.0%
- 家族の機器にセキュリティサービスを入れている:17.3%
- 自分も家族も含めて、セキュリティサービスは入れていない:24.5%
- 家族の対策状況を把握していない:37.3%
■セキュリティサービスを選ぶ際に重視する点、「ウイルス検出率の高さ」が44.5%で最多
「Q9.あなたが、セキュリティサービスを選ぶ際に、重視する点は何ですか。(3つまで回答可)」(n=110)と質問したところ、「ウイルス検出率の高さ」が44.5%、「価格の手頃さ」が32.7%という回答となりました。

- ウイルス検出率の高さ:44.5%
- 価格の手頃さ:32.7%
- 動作の軽さ(PCやスマホが重くならないこと):24.5%
- 操作の分かりやすさ:17.3%
- 遠隔サポート機能:12.7%
- パソコン、スマホ、タブレットなど、家族の端末もまとめて保護できること:11.8%
- 家族全員分の一括管理ができること:10.9%
- パスワード管理や広告ブロックなど、セキュリティ以外の便利機能が充実していること:8.2%
- サポート体制の充実度(メール、電話、店舗など):7.3%
- 会社の信頼性やブランドイメージ:5.5%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:19.1%
■まとめ
今回は、60歳以上の親と18歳未満の子どもを持つ30〜59歳の方110名を対象に、家族まるごとデジタルセキュリティ実態調査を実施しました。
まず、本人のセキュリティトラブル経験については、実際に被害を受けたことがある方が17.3%、ヒヤリハットを経験した方が23.6%と、合わせて4割以上が何らかのトラブルに遭遇していることが明らかになりました。被害内容としては「クレジットカード・銀行口座の不正利用」が35.6%で最多となり、「身に覚えのない請求・購入履歴」が28.9%と続きました。親世代では、実際に被害を受けた方が13.6%、ヒヤリハットを経験した方が22.7%となり、被害内容は「身に覚えのない請求・購入履歴」が30.0%で最も多く、「クレジットカード・銀行口座の不正利用」が27.5%、「ウイルス・マルウェア感染」が25.0%と上位に挙がりました。子ども世代については、実際に被害を受けた方が5.5%、ヒヤリハットを経験した方が16.4%で、被害内容は「ウイルス感染」が54.2%と突出して高く、「SNSアカウントの乗っ取り」が29.2%、「個人が特定できる情報や写真の投稿」が25.0%と続きました。最後に、家族のデジタル機器をサポートする上で負担に感じることとしては、「端末ごとに異なるセキュリティサービスの更新や管理が面倒」が26.4%で最多となり、「家族によってデジタルスキルの差が大きく、それぞれに合わせた対応が大変」が21.8%で続きました。
今回の調査では、家族全体でデジタル機器を利用する中で、世代ごとに異なるセキュリティリスクに直面している実態が明らかになりました。本人や親世代は金銭被害に、子ども世代はSNSやゲーム関連のトラブルに遭いやすく、家族をサポートする立場にある方々は、端末ごとの管理やスキル差への対応に負担を感じています。デジタル化が進む現代において、家族全員のデジタル機器を一括で守り、世代に応じた適切な保護機能を備えたセキュリティサービスが、今後ますます求められていくのではないでしょうか。