関数の使い方 ― COUNT編 ―

 
使いこなせると便利な「表計算ソフト」。
数値の集計・計算の<関数>を覚えてしまえば、カンタン効率よくデータ作成ができます。
今回は、検索範囲の個数を数える【COUNT関数】の基本的な使い方をWPS OfficeのSpreadsheetsを使用して解説していきます。


1.COUNT関数

 


COUNT関数は空白や文字ではなく「数値が入力されている」データ(セル)の個数を数える関数です。

COUNT関数

 
とあるパーティーの参加者リストを例にしてみましょう。
まず、参加者の情報をまとめます。今回は「氏名」「性別」「年齢」「会員番号」を入力しました。

COUNT関数

 
COUNT関数を使って、年齢がわかる参加者数を出してみます。
E12のセルにカーソルを合わせ、編集バーに【 =COUNT(D4:D10) 】と入力してEnterを押すと・・・

COUNT関数

 
E12のセルに年齢がわかる参加者数が表示されます。

COUNT関数

 
別の方法として、ホームタブ上の専用ボタンから算出することができます。
さきほどと同じく、E12のセルにカーソルを合わせ、下の「合計▼」をクリックします。

COUNT関数

 
表示されたメニューから「データの個数」を選ぶと、自動で範囲が選択されます。
検索範囲を設定し、Enterを押しましょう。

COUNT関数

 
カンタンに年齢がわかる参加者数を算出することができます。

2.COUNTA関数

 
COUNTA関数は「データが入力されている」セルの個数を数えることができます。

COUNTA関数

 
COUNTA関数を使って、会員番号がわかる参加者数を算出してみましょう。
E13のセルにカーソルを合わせ、編集バーに【 =COUNTA(E4:E10) 】と入力してEnterを押すと・・・

COUNTA関数

 
E13のセルに会員番号がわかる参加者数が表示されます。

COUNTA関数

 
こちらも、ホームタブ上の専用ボタンから算出することができます。
さきほどと同じく、E13のセルにカーソルを合わせ、下の「合計▼」をクリックします。

COUNTA関数

 
表示されたメニューから「その他の関数」を選び、【関数の検索】に「COUNT」と入力し、【関数の選択】に表示された候補リストから「COUNTA」を選択して「OK」をクリックします。

COUNTA関数

 
「値1」に入力して「OK」をクリックします。

COUNTA関数

こちらの方法でも、指定した条件(=会員番号がわかる)で参加者数を算出することができます。

3.COUNTIF関数

COUNTIF関数は「条件に一致する」データ(セル)の個数を数えることができます。

COUNTIF関数

 
COUNTIF関数を使って、30才以上の参加者数を算出してみましょう。
E14のセルにカーソルを合わせ、編集バーに【 =COUNTIF(D4:D10,”>=30”) 】と入力してEnterを押すと、E14のセルに30才以上の参加者数が表示されます。

※条件を指定するときに「>」「<」のあとに「=」をつけることで「以上」「以下」となります。 すなわち、「“>=30”」の場合は「30以上」となり、30才は含まれます。

COUNTIF関数

 
こちらも、ホームタブ上の専用ボタンから算出することができます。
上記2.のCOUNTA関数と同じようにメニュー「合計▼」をクリックしましょう。
表示されたメニューから「その他の関数」を選び、【関数の検索】に「COUNT」と入力し、【関数の選択】に表示された候補リストから「COUNTIF」を選択して「OK」をクリックします。
下図のように「範囲」「検索条件」にそれぞれ入力して「OK」をクリックします。

COUNTIF関数

こちらの方法でも、指定した条件(=30才以上)で参加者数を算出することができます。

4.COUNTIFS関数

COUNTIFS関数「複数の条件に一致する」セルの個数を数えることができます。

COUNTIFS関数

 
COUNTIFS関数を使って、25才以上(条件1)かつ男性(条件2)の参加者数を算出してみましょう。
E15のセルにカーソルを合わせ、編集バーに【 =COUNTIFS(D4:D10,”>=25”,C4:C10,”男”) 】と入力してEnterを押すと・・・

COUNTIFS関数

E15のセルに25才以上(=条件1)の男性(=条件2)の参加者数が表示されます。

COUNTIFS関数

 
こちらも、もちろんホームタブ上の専用ボタンから算出してみましょう。
メニュー「合計▼」をクリックしましょう。
表示されたメニューから「その他の関数」を選び、【関数の検索】に「COUNT」と入力し、【関数の選択】に表示された候補リストから「COUNTIFS」を選択して「OK」をクリックします。
下図が表示されたら「範囲1」「検索条件1」「範囲2」「検索条件2」にそれぞれ入力して「OK」をクリックします。

COUNTIFS関数

E15のセルに25才以上(=条件1)の男性(=条件2)の参加者数が表示されます。


いかがでしたか?
関数と聞くとむずかしく感じてしまいますが、覚えてしまうと効率よくデータ集計ができるようになります。
ご家庭やビジネスシーンで作成するファイルで役立ちますので、集計の目的によって適した関数を使い分けて活用してみてください。

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