【グローバルニュース】WPS Officeを開発する金山弁公軟件(Kingsoft Office Software Corporation Limited)が上海の株式市場「科創板」に上場

WPS Office

中国国内有数のオフィスソフトのプロバイダーである「金山弁公軟件(Kingsoft Office Software Corporation Limited)」が11月18日、上海証券取引所に創設された市場「科創板(Science and technology innovation board)」に上場しました。

金山軟件

公募価格は45.86人民元(約710円)、初値は140人民元(約2160円)、終値は126.35人民元(約1950円)をつけました。公募価格を175.5%上回り、取引初日を終えました。

金山弁公軟件は、親会社である「金山軟件(Kingsoft Corporation)」、総合家電メーカー「小米科技(Xiaomi、シャオミ)」に続き、雷軍(レイ・ジュン)氏が実質的支配をする上場企業3社目となりました。雷軍氏は、金山軟件の取締役会長、シャオミの創業者兼会長兼CEOを務めています。

金山軟件
左が雷軍(レイ・ジュン)氏

今回の上場により、金山弁公軟件は44.59億人民元(約690億円)を調達、同社が開発、サービス提供、販売を手掛ける総合オフィスソフト「WPS Office」のアップグレードやオフィス領域における人工知能(AI)開発センターの建設、オフィス製品のクラウドサービス、オフィスソフトのグローバル化に充てられるとのことです。
WPS Officeは主力製品であり、2018年末には中国国内におけるユーザー数が同国内オフィスソフト市場の42.75%を占め、MAU(月間アクティブユーザー数)は3.28億人を超えています。

現在、日本国内では、Windows向け「WPS Office」Mac向け「WPS Office for Mac」モバイル(スマートフォン、タブレット)向け「WPS Office for Android」「WPS Office for iOS」「WPS Office for Mobile」を提供しています。
ますます進化を遂げるWPS Officeにご期待ください。

※金山弁公軟件は、中国語では「北京金山办公软件有限公司」です。
※本記事では、1人民元=15.43円で換算しています。(2019/11/21)