【2026年改正物流効率化法まで残り半年、製造業の準備状況を緊急調査】搬送ロボット導入意向72.2%も、DX推進で成果を出せているのはわずか13.9% 実行への壁が浮き彫りに
〜認知から実装への転換期、工場内物流の効率化が急務〜 キングソフト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:馮 達、以下、キングソフト)は、製造業(企業規模:資本金3億円未満、従業員数300名以下)に勤めており、自社の工場内物流業務に携わっている方108名を対象に、製造業の「2026年問題」対応とDX推進に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。 01|77.8%が「改正物流効率化法」を認知、法規制に関して、49.0%が計画策定に着手 02|工程間搬送における課題として、40.7%が「搬送ミスによる品質問題」を挙げ、38.9%が「重量物搬送の作業員負担」を指摘 03|搬送ロボット(AGV/AMR)導入意向は72.2%に 調査概要 調査名称:製造業の「2026年問題」対応とDX推進に関する実態調査 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査 調査期間:2025年9月26日〜同年9月26日 有効回答:製造業(企業規模:資本金3億円未満、従業員数300名以下)に勤めており、自社の工場内物流業務に携わっている方108名 ※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。 ≪利用条件≫1 情報の出典元として「キングソフト株式会社」の名前を明記してください。2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。URL:https://ai.kingsoft.jp/carrybot/ 約8割が、2026年4月に施行される「改正物流効率化法」を認知 「Q1.あなたは、2026年4月に施行される改正物流効率化法について知っていますか。」(n=108)と質問したところ、「詳しく知っている」が36.1%、「ある程度知っている」が41.7%という回答となりました。 ・詳しく知っている:36.1%・ある程度知っている:41.7%・名前は聞いたことがある:6.5%・全く知らない:15.7% 改正物流効率化法の対応状況、約半数が「計画策定に着手済み」 「Q2.2026年4月に施行される改正物流効率化法では、特定荷主(年間輸送量9万トン以上)には物流効率化計画の策定が義務付けられ、その他の企業には努力義務が課されます。この法規制に関して、あなたのお勤め先の対応状況を教えてください。」(n=108)と質問したところ、「すでに計画策定を完了し、実行段階にある」が13.9%、「計画策定を進めている」が35.1%という回答となりました。 ・すでに計画策定を完了し、実行段階にある:13.9%・計画策定を進めている:35.1%・情報収集・検討段階:25.0%・まだ何も着手していない:9.3%・法規制の内容をよく理解していない:9.3%・わからない/答えられない:7.4% 工場内物流において、最も効率化が必要だと感じている工程、第1位「製造ライン内での物の移動」、第2位「工程間の搬送・運搬作業」 「Q3.あなたのお勤め先の工場内物流において、現在最も効率化が必要だと感じている工程を教えてください。(上位3つまで回答可)」(n=108)と質問したところ、「製造ライン内での物の移動」が44.4%、「工程間の搬送・運搬作業」が26.9%、「仕掛品の管理・移動」が25.0%という回答となりました。 ・製造ライン内での物の移動:44.4%・工程間の搬送・運搬作業:26.9%・仕掛品の管理・移動:25.0%・原材料・部品の入庫・保管作業:24.1%・完成品の検査・梱包工程への移動:23.1%・製品の出荷準備・積込作業:17.6%・在庫管理・棚卸作業:13.0%・その他:0.0%・特に効率化が必要な工程はない:4.6%・わからない/答えられない:2.8% 工程間搬送において、40.7%が「搬送ミスによる品質問題が発生している」と回答 「Q4.あなたのお勤め先の工程間搬送(工程と工程の間でモノを運ぶ作業)について、現在どのような課題がありますか。(複数回答)」(n=108)と質問したところ、「搬送ミスによる品質問題が発生している」が40.7%、「重量物の搬送で作業員の負担が大きい」が38.9%、「搬送速度にばらつきがあり生産計画が立てにくい」が34.3%という回答となりました。 ・搬送ミスによる品質問題が発生している:40.7%・重量物の搬送で作業員の負担が大きい:38.9%・搬送速度にばらつきがあり生産計画が立てにくい:34.3%・搬送作業員の人手不足で製造ラインが止まることがある:20.4%・搬送作業の人件費が利益を圧迫している:20.4%・24時間稼働に対応できる搬送体制が構築できない:13.9%・搬送データが取得できず改善活動ができない:8.3%・その他:1.9%・特に課題はない:6.5%・わからない/答えられない:3.7% 自動搬送ロボット(AGV/AMR)、倉庫管理システム(WMS)といったデジタル技術導入について、約4割が「取り組んでいるが、まだ成果は出ていない」実態 「Q5.物流の2026年問題を見据え、工場内物流のDXは避けて通れないテーマとなっています。あなたのお勤め先では、自動搬送ロボット(AGV/AMR)、倉庫管理システム(WMS)といったデジタル技術導入について、現在どのような取り組み状況にありますか。」(n=108)と質問したところ、「取り組んでいるが、まだ成果は出ていない」が37.1%、「必要性は感じているが、まだ取り組めていない」が22.2%という回答となりました。 ・積極的に取り組んでおり、成果も出ている:13.9%・取り組んでいるが、まだ成果は出ていない:37.1%・必要性は感じているが、まだ取り組めていない:22.2%・今後取り組む予定:7.4%・取り組む予定はない:15.7%・わからない/答えられない:3.7% デジタル技術導入に取り組めていない理由、「どこから始めればよいかわからないから」が56.2%で最多 Q5で「必要性は感じているが、まだ取り組めていない」「今後取り組む予定」と回答した方に、「Q6.デジタル技術導入に取り組めていない理由を教えてください。(複数回答)」(n=32)と質問したところ、「どこから始めればよいかわからないから」が56.2%、「IT・デジタル人材が不足しているから」が40.6%、「既存システムとの連携が困難だから」が31.2%という回答となりました。 ・どこから始めればよいかわからないから:56.2%・IT・デジタル人材が不足しているから:40.6%・既存システムとの連携が困難だから:31.2%・現場の従業員の理解・協力が得られないから:15.6%・初期投資コストが高額で予算が確保できないから:12.5%・費用対効果が不明確だから:12.5%・経営層の理解が得られないから:12.5%・導入後の運用・保守が不安だから:0.0%・その他:0.0%・わからない/答えられない:0.0% 72.2%が、工場内物流の効率化・DX推進に取り組むために、搬送ロボット(AGV/AMR)を導入の意向 「Q7.工場内物流の効率化・DX推進に取り組むために、搬送ロボット(AGV/AMR)を導入したいと思いますか。」(n=108)と質問したところ、「導入したい」が24.1%、「やや導入したい」が48.1%という回答となりました。 ・導入したい:24.1%・やや導入したい:48.1%・あまり導入したくない:10.2%・全く導入したくない:11.1%・わからない/答えられない:6.5% 7割以上が、AGV(無人搬送車)とAMR(自律走行搬送ロボット)の違いについて「理解している」 「Q8.AGV(無人搬送車)とAMR(自律走行搬送ロボット)の違いについて、どの程度ご存知ですか。」(n=108)と質問したところ、「両者の違いを理解しており、他者に説明できる」が31.5%、「ある程度の違いは理解している」が42.6%という回答となりました。 ・導入したい:24.1%・やや導入したい:48.1%・あまり導入したくない:10.2%・全く導入したくない:11.1%・わからない/答えられない:6.5% 自動搬送ロボット(AGV/AMR)を導入時に重視する点、「導入の容易さ(床面工事不要、短期間導入など)」「ランニングコスト」が上位 「Q9.もし自動搬送ロボット(AGV/AMR)を導入するとしたら、どのような点を重視したいと思いますか。(上位3つまで回答可)」(n=108)と質問したところ、「導入の容易さ(床面工事不要、短期間導入など)」が42.6%、「ランニングコスト」が41.7%、「初期導入費用」が30.6%という回答となりました。 ・導入の容易さ(床面工事不要、短期間導入など):42.6%・ランニングコスト:41.7%・初期導入費用:30.6%・既存システムとの連携性:19.4%・運用の柔軟性(レイアウト変更への対応など):18.5%・安全性・信頼性:14.8%・操作・運用の簡単さ:9.3%・保守・メンテナンスのしやすさ:3.7%・その他:0.9%・わからない/答えられない:9.3% 「費用対効果」や「狭い範囲でも効率よく搬送出来る事」などを重視する声も Q9で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q10.自動搬送ロボット(AGV/AMR)の導入検討において、Q9で回答した以外に重視したい点があれば自由に教えてください。(自由回答)」(n=101)と質問したところ、「費用対効果」や「狭い範囲でも効率よく搬送出来る事」など48の回答を得ることができました。 <自由回答・一部抜粋> 費用対効果。 狭い範囲でも効率よく搬送出来る事。 ヒューマンエラーが減少する。 ミスが無い事。 小回りがどこまで効くのかが、問題。 まとめ 今回は、製造業(企業規模:資本金3億円未満、従業員数300名以下)に勤めており、自社の工場内物流業務に携わっている方108名を対象に、製造業の「2026年問題」対応とDX推進に関する実態調査を実施しました。 まず、2026年4月施行の「改正物流効率化法」について77.8%が認知しており、49.0%が計画策定を完了または進行中であることが分かりました。また、工程間搬送においては、40.7%が搬送ミスによる品質問題、38.9%が重量物搬送による作業員負担を課題として挙げています。具体的な効率化ニーズとしては、「製造ライン内での物の移動」が最も多く44.4%、次いで「工程間の搬送・運搬作業」が26.9%、「仕掛品の管理・移動」が25.0%と上位を占めました。デジタル技術導入については、51.0%が取り組んでいるものの、成果を出している企業は13.9%に留まり、未着手と回答した方の56.2%が「どこから始めればよいかわからない」ことを理由に挙げました。最後に、搬送ロボット(AGV/AMR)の導入意向は72.2%と高く、74.1%がAGVとAMRの違いを理解していることが分かりました。 今回の調査では、製造業界が改正物流効率化法への対応を契機として、工場内物流のDX推進に高い関心を持ちながらも、実装段階で大きな課題に直面している実態が示されました。今後は、段階的な導入アプローチの確立と、導入の容易さやランニングコストを考慮した現実的なソリューションの提供が求められるでしょう。 自律走行型AI運搬ロボット|Carrybot 「Carrybot(キャリーボット)」は、倉庫・工場の荷物輸送を支援するAI運搬ロボットです。狭い通路や複雑なレイアウトもスムーズに移動し、的確に荷物を輸送することで、製造ラインへのジャストインタイム搬送や、ピッキング作業のサポート、入出庫時の在庫移動の自動化などが可能です。重労働や単純作業を「Carrybot」が担うことで従業員がより付加価値の高い仕事に集中できる環境を実現します。さらに夜間や休日も稼働させることで、人手不足の解消も期待できます。 詳しくはこちら:https://ai.kingsoft.jp/carrybot キングソフト株式会社について 「すべての人の働き方に彩りを」をミッションに掲げ、SaaSプラットフォーム「Wonder Cloud Works」をはじめ、クラウド型オフィスソフト「WPS Cloud」、ビジネスチャット・社内SNS「WowTalk」、法人向け名刺管理ソリューション「CAMCARD BUSINESS」、運搬や配膳を自動化するAIサービスロボット「Lanky Porter」など、新しい時代の働き方・生き方の実現を目指したサービスを提供しています。その他、オフィスソフト「WPS Office」シリーズ、セキュリティ&ユーティリティサービス「キングソフトセキュリティCare+」シリーズ、セキュリティと広告ブロックを兼ね備えた「アドクリーナー」シリーズ、新たに加わったバックアップアプリ「Noccos」など、ソフトウェアからアプリケーション、AIサービスと幅広く事業を展開しています。 キングソフト株式会社本社所在地:東京都港区芝五丁目29番11号 G-BASE 田町 5階代表取締役会長兼社長:馮 達設立:2005年3月9日事業内容:法人・個人向けSaaSおよびソフトウェア、アプリ、AIサービスの開発・販売・提供URL:https://www.kingsoft.jp*本プレスリリースに記載されている会社名、製品名等は一般に各社の商標または登録商標です。【本リリースに関するお問い合わせ先】キングソフト株式会社 担当:天野TEL:03-4226-8230 FAX:03-4226-8231 EMAIL:press@kingsoft.jp