年末年始は長期の外出、また逆に普段あまり利用しない方がインターネットに触れる機会が増えるなどの理由から、セキュリティでの被害が増大する可能性があります。ウイルス対策・セキュリティ対策をもう一度確認しましょう。
昨今大きな被害を及ぼしているボットウイルスですが、中にはウェブサイトを閲覧しただけで、パソコンがウイルスに感染させられる被害が増えています。これは、ウェブサイトが改ざんされ、ウイルスをパソコンに感染させる仕掛けが組み込まれていることがあるためです。(ボットウイルス、ガンブラーなど用語集を参照ください)
また、インターネットを経由せずにUSBメモリ等の外部記憶媒体を介したウイルス感染の被害も増えています。
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用者増加に伴い、SNS利用者を狙った攻撃も増加しています。これらのサービスを利用する際は十分注意が必要です。

まず行うべきセキュリティ対策

○OSのバージョン更新
使用しているパソコンの OS(オペレーティングシステム)に修正プログラムを適用し、最新のバージョンに更新することで、セキュリティホールを解消してください。 Windows ユーザーは、「Windows Update」や 「Microsoft Update」を利用してください。

利用の手順:http://www.microsoft.com/japan/security/bulletins/j_musteps.mspx
※Macユーザーの方は、「ソフトウェア・アップデート」を利用してください。

○アプリケーションソフトのバージョン更新
使用しているパソコンのアプリケーションソフト(インターネット閲覧ソフト、メールソフト、動画閲覧ソフト、ドキュメントファイル閲覧ソフト等)も修正プログラムを適用し、最新のバージョンに更新してください。

次のツールを利用することで、簡単にパソコンにインストールされているソフトウェア製品のバージョンが最新か確認することができます。ご活用ください。

MyJVNバージョンチェッカ:
http://jvndb.jvn.jp/apis/myjvn/#VCCHECK

○ウイルス対策ソフトの定義ファイル(パターンファイル)の更新
ウイルス定義ファイルは常に最新の状態にして使用してください。

KINGSOFT Internet Security 2011のパターンファイル更新方法
1.KINGSOFT Anti-VirusのHOME画面左下、パターンファイルバージョンの右にある「アップデート」ボタンをクリックしてください
2.自動アップデートを選択し、「次へ」をクリックしてください

KINGSOFT Internet Security 2011のスキャン方法
1.「設定」>「手動スキャン」より「スキャンするファイルの種類」を「すべてのファイル」とし、「圧縮ファイルをスキャン」にもチェックを入れます。
2.メイン画面にもどり、「マイコンピュータ」を選択してスキャンを行います。

特に最近増えているインターネット被害と対策について

○Twitterの被害
Twitterにおいて、本来のURLが見えない"短縮URL"を悪用した攻撃が増えています。まったく見知らぬユーザーからの「@(メンション)」内のリンクを不用意にクリックしないようご注意ください。

○ワンクリック詐欺の被害
アダルトサイトで無料の動画を見ようと画像をクリックして、次へ次へと進んで行った利用者に対し、ウェブサイト運営者が利用者の意思に反して会員登録を行ったように見せかけ、パソコン使用時に料金請求画面を表示する等の、いわゆる「ワンクリック請求」の被害も多くあります。入会登録画面や請求書画面等に表示されている「IP アドレス」、「利用しているプロバイダ名」等の情報からは、個人を特定することはできません。信頼できないサイトのメールフォームなどへの個人情報の入力は行わないようご注意ください。

○USBの持ち出しによる被害

長期休暇中に、自宅で仕事をするために、会社のパソコンを自宅のネットワークに接続したり、USBメモリ等の外部記憶媒体で持ち帰った会社のデータを自宅のパソコンで扱う場合、ウイルスや不正アクセスによって情報漏えいする可能性がありますので取り扱いには十分に注意しましょう。


以上、皆さまのセキュリティ対策にお役立てください。

参考:
情報処理推進機構
http://www.ipa.go.jp/security/